(ワシントン中央社)1期目のトランプ米政権で国防次官補を務めたランドール・シュライバー氏は24日、中央社の取材に応じ、米軍によるイランの核施設攻撃について、トランプ大統領が極端な状況下においては武力行使をいとわないことを浮き彫りにしたとの見方を示した。両岸(台湾と中国)関係への影響についても解説した。
シュライバー氏は、戦争回避の立場にあると評されるトランプ氏が状況次第では武力を行使することが分かり、これは中国へのメッセージにもなるかもしれないと言及。中国はトランプ氏側の意図を探っている最中だろうと述べた。
またトランプ氏の最近の発言について、中国が台湾を攻撃した場合の米政府の対応をあえて明確にしない従来からの立場「戦略的曖昧さ」をより強固にしており、一定の抑止効果を生んでいる可能性があるとした。一方で、トランプ氏がさらに多くの時間や気力、米軍の資源を中東情勢に投入する必要が出てくれば、逆効果にもなりかねないと話した。