中部・南投県の景勝地、日月潭で3日早朝、貴重な自然現象「滝雲」が観測された。地元民によれば、春ならではの絶景で、今年冬に入ってから初めて見られたという。
滝雲は谷間を覆い尽くした雲海が山の稜線を越えて、谷に向かって流れ落ちる雲のこと。
中央気象局日月潭気象観測所によれば、ここ数日、北東の季節風と南から湿った空気が流れ込む影響で、日月潭の一部で霧や雲海が発生。また、この日早朝、雨が上がり、水蒸気を含んだ冷たい空気が山の斜面を山肌に沿って流れ落ちたため滝雲の絶景が広がった。
同局は霧の発生による視界の悪化に注意を促している。