(台北中央社)国防部(国防省)は2日、中国の気象観測用とみられる気球2機が1日夜に相次いで台湾海峡の暗黙のライン「中間線」を越えて台湾側の空域に入ったと発表した。同部が発表した資料によれば、このうち1機が台湾本島の上空を横断した。
国防部によれば、同部は1日午後9時31分と同10時40分にそれぞれ気球の姿を捉えた。いずれも中間線を越えて北東に向けて飛行し、それぞれ同11時43分、2日午前0時43分に姿を消した。
同部が公開した気球の動きを示した略図によると、このうち1機は台湾本島を南北に貫く中央山脈の上空を通って東の海上に抜けた。
同部はまた、2日午前6時までの24時間に中国の軍用機延べ4機と軍艦延べ3隻が台湾海峡周辺で活動しているのを確認し、このうち「空警500」早期警戒機1機が台湾南西の空域に進入したと明らかにした。
同部は、国軍が軍用機や軍艦、沿岸に設置しているミサイルシステムで厳密に監視し対処したとしている。