(台北中央社)今シーズン限りでの引退を表明していた台湾プロ野球・中信ブラザーズの周思斉外野手(42)の引退セレモニーが22日、台北市の台北ドームで味全ドラゴンズとの試合後に行われ、約20年間のプロ生活に終止符を打った。東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手からもビデオメッセージが寄せられた。
2005年に台湾プロ入りし、中信を含む4チームでプレーした。セレモニーにはすでに引退した選手や他チームの選手も駆けつけた。涙を流しながら周に抱きつく後輩選手もいて、周は「彼らの涙で服の肩の部分がびしょびしょになってしまった」と笑った。最後は車に乗って球場を一周し、ファンらに別れを告げて球場を後にした。
田中投手とは2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で対戦し、勝ち越し打を決めた。田中投手はビデオメッセージでWBCで対決したことを「よく覚えている」と回想。周が引退後も台湾やアジア、世界の野球界発展のために尽力することだろうとし「これからの成功を心からお祈りしています」とエールを送った。