(台北中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は2日、中央社の取材に対し、昨年12月31日と今月1日に、台湾最南端・ガランピ(鵝鑾鼻)沖を航行中の中国のタグボートを見つけ、監視を行った他、警告アナウンスを通じて追い払ったと明らかにした。
海巡署によると、見つかったタグボートは中国の「寧海拖5001」と「遠辰」。昨年12月31日には台湾の海岸から12~24カイリ(約22~44キロ)の接続海域に入る恐れがあったため、船艇を向かわせて対応に当たり、警告アナウンスを流して追い払った。
また1日午前には南に向かって進んでいたため、寧海拖5001に連絡を試みたところ、海の状況が悪いため向きを変えて風をよけていると返答があり、安全面への配慮から護送しながら警告を続けたという。
海巡署は国防部(国防省)と密接に連絡を取り合い、全ての動きを監視したと説明。両タグボートに停泊や違反行為は見られなかったとした。