アプリで読む
ダウンロード

蔡総統が児童と植樹、環境意識の継承願う 台湾で「植樹の日」

2024/03/13 14:51
植樹イベントでスコップを政治大学付属小学校の児童に手渡す蔡英文総統(手前左)
植樹イベントでスコップを政治大学付属小学校の児童に手渡す蔡英文総統(手前左)

(台北中央社)台湾で3月12日は植樹節(植樹の日)に当たる。台北市の政治大で同日、植樹イベントが行われ、蔡英文(さいえいぶん)総統が同大付属小学校の児童らと台湾在来種の樹木を植えた。蔡総統は児童にスコップを手渡し、森林保護に対する意識が世代を超えて受け継がれていくことを願った。

「総統植樹イベント」として農業部(農業省)林業・自然保育署(林業署)が主催した。かつて同大で教授だった蔡総統は、児童と一緒に台湾原生のアラカシやホルトノキ、タブノキなどの苗木を植樹した。

蔡総統はあいさつで、同部が近年植樹活動に力を入れており、持続的に品種を台湾に広めていると強調。林業署も活動に当たり、各地でその地域の特色に合わせた植樹を行っており、台湾の人々に環境への関心を持ってもらうと同時に、自らのふるさとについてさらに知ってもらっていると述べた。

また21日の国際森林デーに合わせて同部は、林地を活用した副産物の生産やエコツーリズム、環境保全型農業など、林業に関わる経済発展について多くの政策を打ち出していると述べ、若者のUターン就農を引きつけ、地方創生の活力を注ぎ込むだけでなく、森林の経済的価値を作り出して、より多くの人に台湾の林地を守ってもらいたいと話した。

さらに極端な気象現象の挑戦に立ち向かう中で、積極的な造林で森林の炭素吸収量を増やして、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」を促進していくと語った。

3月12日は、中華民国建国の父、孫文の命日。孫文は植樹による環境保護の重要性を唱えていたことにちなんで、台湾ではこの日を植樹の日と定めている。

(楊淑閔/編集:中村充孝)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
172.30.142.14