東部・花蓮県政府農業処は9日、県内に果物のライチなどの害虫とされる外来種のライチカメムシが発生し、農作物を守るためにも早期の防除を徹底するよう農家に呼び掛けている。
同県によれば、ライチカメムシは主にレイシやリュウガン、タイワンモクゲンジなどのムクロジ科植物に寄生し、毎年3月から5月にかけて産卵期のピークを迎える。
ストロー状の口で植物の葉茎や果実から汁を吸うため、栄養を取られた植物は弱って枯れてしまい、果実の場合は木から落ちてしまうなど農業に大きな被害をもたらす。
県は余分な葉と枝の剪定やカメムシの嫌う成分を用いた薬剤の使用を推奨。ただし刺激を与えると、強烈な悪臭を放つことから注意が必要だとか。