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総統選/総統選3候補、最後の政見発表 対中姿勢巡りまた舌戦/台湾

2023/12/28 22:00
3回目のテレビ政見発表会に臨む(左から)民衆党の柯文哲前台北市長、国民党の侯友宜新北市長、民進党の頼清徳副総統
3回目のテレビ政見発表会に臨む(左から)民衆党の柯文哲前台北市長、国民党の侯友宜新北市長、民進党の頼清徳副総統

(台北中央社)来年1月13日に投開票される総統選で、与野党の総統候補3氏が28日夜、3回目で最終回となるテレビ政見発表会に臨み、対中姿勢を巡ってまた舌戦を繰り広げた。

各種世論調査で支持率トップの与党・民進党候補、頼清徳(らいせいとく)副総統は、野党2候補の対中姿勢について、一方は一つの中国を巡って両岸(台湾と中国)の窓口が1992年に形成したとされる「92年コンセンサス」を受け入れ(最大野党・国民党候補の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長)、もう一方は「両岸は一つの家族」と唱えている(第2野党・民衆党候補の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長)と指摘。いずれも中国依存という古い道に後戻りすることになると警鐘を鳴らした。

民衆党候補の柯氏は、選挙の時にしか頼氏は台湾独立を、国民党は中国との統一を主張しないと皮肉った。その上で自身を選んでこそ既成勢力の二大政党の激しい争いにピリオドを打つことができるとアピールし、有権者が二大政党を同時に引きずり降ろせるのは今回の選挙が初めてだと訴えた。

国民党候補の侯氏は、国民党は台湾独立、一国二制度に反対するとの立場を改めて表明。「台湾の未来は(台湾の)2300万人が決める」とする自身の中道路線を統一路線と見なさないでほしいと力を込めた。

選挙戦が終盤に入った総統選。30日に総統候補のテレビ討論会が、来月1日には副総統候補のテレビ討論会がそれぞれ行われる。

(郭建伸、葉素萍、呉昇鴻/編集:羅友辰)

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