(桃園中央社)来月13日に投開票される総統選を巡り、最大野党・国民党公認の総統候補、侯友宜(こうゆうぎ)新北市長とペアを組む副総統候補の趙少康(ちょうしょうこう)氏は27日、北部・桃園市内で報道陣に対し、当選した場合でも在任中は中国と統一について絶対に話し合わないとの認識を示した。
趙氏は、平和と統一は同じではないとし、統一だけが両岸(台湾と中国)関係や台湾海峡の平和と安定に資するわけではないと持論を展開。意思疎通や対話を再開できれば大きな突破だとし、まずは2016年までの馬英九(ばえいきゅう)前政権時代の状態に戻すべきだと語った。
また現在の両岸の制度は差が大きく、統一を話し合う条件を満たしていないと指摘。任期中には統一について話し合えないとも述べた。
一部の世論調査で侯氏と趙氏の支持率がテレビ政見発表会の実施後に下落したことについては、趙氏が注目している調査の結果とは異なると強調。別の調査では支持率トップの民進党候補との差は縮まっているとしながらも、参考にとどめておくとした。