(新北中央社)来年1月13日投開票の総統選で、第2野党・民衆党の総統候補、柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は19日、国家統治に関する政見を発表した。現行の総統制から内閣制への移行を訴えた他、立法委員(国会議員)選に連用制を導入する考えを示した。
北部・新北市の選挙事務所で記者会見を開いた。
柯氏は現在の政治体制について、権力はあるものの責任を有さない総統制は政党間競争をどちらかが失点すればもう一方の得点になるというゼロサム的なものにし、悪性競争が生まれているなどと指摘。憲法改正は難しいとしつつ、立法院(国会)の行政院長(首相)同意権回復などから進めていくことは可能だとした。
国会の選挙制度に関し、台湾は現在、小選挙区比例代表並立制を採用している。柯氏は、現行の制度は与党・民進党と最大野党・国民党の二大政党に有利で、中道政党の力を圧迫していると批判した。
連用制では比例代表の議席を割り振る際、小選挙区での当選が少なかった政党に優先的に議席を配分する。そのため、連用制は少数政党に比較的有利な制度だと考えられている。