アプリで読む
ダウンロード

総統選/第3党・民衆党の柯文哲氏、蔡総統の外交路線踏襲の方針「さらに柔軟に」/台湾

2023/12/08 16:43
民衆党の総統候補、柯文哲前台北市長
民衆党の総統候補、柯文哲前台北市長

(新北、台北中央社)来年1月の総統選に第3党の民衆党から立候補している柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は7日、外交路線は与党・民進党の蔡英文(さいえいぶん)総統が掲げる外交路線を踏襲しつつ、さらに柔軟性を持たせる考えを示した。一方、最大野党・国民党の総統候補、侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は同日、「蔡氏の路線では通用しない」と述べ、「親米和中」の姿勢を訴えた。

蔡総統は2016年の就任後、「堅実な外交、互恵互助」の外交目標を打ち立て、国際社会の民主主義のパートナーとの協力を推し進めてきた。柯氏は6日、自身の外交路線について、蔡氏の路線を踏襲しつつ、両岸(台湾と中国)関係では「善意を比較的表明する」との考えを明らかにしていた。

柯氏は7日、選挙本部で開いた記者会見に出席。外交路線に関し、民進党の総統候補、頼清徳(らいせいとく)副総統との違いを聞かれると、民進党には台湾の主権独立を明記した党綱領があることに触れ、この足かせがある状況下で蔡氏は「ここまでやってこれた。これで十分だ」というような考えになっていると指摘。柯氏自身には足かせがないため、より柔軟に対応できると述べた。

また、誰が政権を握っても台湾と米国の関係はおおむね変わらず、変わるのは対中国の方法と態度だと言及。民進党が中国とやりとりしないのは間違っており、国民党が中国に従順過ぎるのも間違っているとし、バランスを取ることが必要だと主張した。

侯氏は7日、柯氏の外交路線に対する意見を取材陣に尋ねられると、蔡政権の外交戦略は「完全に失敗」だと批判。国交断絶が相次いだことや中国との情勢緊迫化、環太平洋経済連携協定(TPP)への加入が実現できていないことなどを挙げ、「この路線は調整しなければならない。蔡氏の路線に従っていては通用しない」と述べた。

(呉昇鴻、高華謙/編集:名切千絵)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
172.30.142.15