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労働者がデモ 現政権への不満訴え 頼氏陣営「訴えを重視」/台湾

2023/12/25 15:13
民進党政権への不満を訴えて「秋闘」デモに参加する人たち=24日、台北で張雄風撮影
民進党政権への不満を訴えて「秋闘」デモに参加する人たち=24日、台北で張雄風撮影

(台北中央社)労働者による「秋季闘争」(秋闘)のデモ行進が24日、台北市内で行われ、参加者は民進党政権への不満などを訴えながら街を練り歩いた。これに対し、来月13日に投開票される総統選の同党公認候補、頼清徳(らいせいとく)副総統の選挙事務所は労働者の訴えを重視する姿勢を示した。

デモ隊は同市の自由広場を出発し「反悪政」などと書かれた横断幕を掲げながら頼氏の選挙対策本部までの道のりを歩いた。また頼氏が秋闘の訴えに対する回答をしていないことにも批判の声を上げた。デモには各労働組合や労働者団体など20団体余りが参加した。

秋闘を取りまとめる黄徳北氏は、民進党が政権を握った8年間で台湾の社会はますます落ちぶれていったと指摘。批判を表明しようとする人がいれば民進党は彼らの顔に泥を塗るような動きを見せるとし、これまで共にデモをした社会運動団体や専門家が今回は声を上げていないと述べた。その上で、秋闘は台湾で最も長い歴史を持つ社会運動だとし、今後もひるむことなくデモを続けていくと決意を示した。

頼氏陣営で広報を担当する戴瑋姍氏は秋闘の訴えに対し、民進党政権はこれまで8度の最低賃金の引き上げや労働者関連の法改正などを行い、労働者の権利向上に向けて努力してきたと説明。また頼氏も総統選の公約で労働環境の改善などを打ち出しているとした。政府は「労働者の後ろ盾になる」と強調した上で、秋闘の参加団体に既に書面で正式な回答をし、政策を具体的に説明したと明らかにした。

(張雄風、葉素萍/編集:田中宏樹)

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