豊かな生態系を実感できる南部・台南市の観光スポット「台南山上花園水道博物館」で樹木に名札を付ける作業が進められている。同館は、館内に対する来館者の理解を深めその知的好奇心を満たせればと期待を寄せている。
日本統治時代に建設された水道施設跡「旧台南水道」を修復・整備した同館。面積は36ヘクタールに及ぶ。構内にはイヌマキやリュウキュウマツ、クスノキ、ハクモクレン、カエンボク、トクサバモクマオウ、ソウシジュ、モモタマナなど100種類近く、計1000本以上の木々が計画的に植栽されており、違う種類の樹木であることが一目で分かるという。
同館によれば、来館者にはよく「これは何の木」と聞かれるが、分からない職員もいるため、そんなときは「大きな木です」「古い木です」とごまかすことしかできない。名札の設置は職員の負担を軽減できる他、来館者の好奇心をも満たせて、「ウインウインの関係」とみている。
地元の大学などとの提携により、すでに78枚が設置されている。同市文化局は、教育機関としての同館の機能を果たせるよう今後も需要に合わせ追加していく方針。