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台湾・台南の名物料理「ヨコシマサワラのスープ」 17世紀の欧州にルーツか

2024/03/07 14:25
台南の名物料理「ヨコシマサワラのとろみスープ」(土魠魚羹)=台南市政府提供
台南の名物料理「ヨコシマサワラのとろみスープ」(土魠魚羹)=台南市政府提供

(台南中央社)美食の街として知られる南部・台南の名物料理「ヨコシマサワラのとろみスープ」(土魠魚羹)が、17世紀の欧州にルーツを持つ可能性があることが、最新の研究で分かった。専門家は、当時の「唐人」に受け入れられ、台南の文化になったとの見方を示している。

台南市文化資産管理処によれば、政府系研究機関、中央研究院の鄭維中副研究員が研究の中で、17世紀にアジアを訪れたオランダ人が、アジア各地のサワラを「国王魚」と呼び、当時の航海日誌にはデッサンが残されていたことを取り上げているという。

またポルトガル人などの船乗りが日本に伝えたとされる南蛮料理には、魚を一度揚げた後、油と酢や香辛料で漬ける南蛮漬けがあり、この揚げた魚にニンニクペーストを加えてスープに入れて食べることがあったとし、ヨコシマサワラのとろみスープのようだとしている。

鄭副研究員は、当時の台湾に住む唐人がオランダ統治の影響を受けて欧州スタイルで魚を食べ、それが現在に伝わったのではないかとみる。

また同じく台南名物とされる養殖魚のサバヒーも、17世紀の文献に記録が残っており、インドネシアのサバヒーを食べる文化が、フィリピン・マニラに住む唐人の移民など、欧州の言語に精通した当時の人々によって台湾に伝えられたのではないかと推測している。

(張栄祥/編集:齊藤啓介)

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