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国防部、国家級警報の表記ミスを謝罪 英語で「ミサイル」と表記

2024/01/09 19:17
英語で「ミサイル」と表記される国家級警報(防空警報)
英語で「ミサイル」と表記される国家級警報(防空警報)

(台北中央社)中国が発射した衛星が台湾南部の上空を通過したとの国家級警報(防空警報)について、国防部(国防省)は9日、一般市民らのスマートフォンなどに配信されたメッセージに記載された「Missile(ミサイル)」の表記は誤りだったとして謝罪した。

同部が発表した報道資料によれば、中国は9日午後3時3分ごろ、四川省の西昌衛星発射センターから衛星を搭載した運搬ロケットを発射した。高度は大気圏外だったという。これを受けて同部は同17分ごろ、警報を発表した。

警報はスマートフォンなどに一斉に通知された。メッセージには中国語と英語が併記された。同部は英語の表記が誤っていたことについて、システムにある元々の文面を更新しなかったのが原因だと説明した。

▽蔡総統「心配する必要ない」 発令時は高雄で選挙活動

警報発表時、蔡英文(さいえいぶん)総統は南部・高雄市で、今週末に控えた立法委員(国会議員)選の与党・民進党候補者の応援をしている最中だった。蔡氏があいさつしていたところ、会場内にいた人々のスマートフォンから警報音が一斉に上がった。蔡氏は警報を確認すると、これはミサイルではなく衛星だとした上で「心配する必要はない」と呼びかけ、あいさつを続けた。

▽国民党・朱主席「衛星での発令、国防部と民進党は説明を」

最大野党・国民党の朱立倫(しゅりつりん)党主席(党首)は警報発表後、報道陣の取材に応じ、衛星発射でも国家級警報を発表できるとは初めて聞いたと述べた。また、これまでにも衛星は何度も発射されてきたはずだとした上で、なぜ今回は国家級警報を発表したのかについて、国防部や民進党は説明するべきだとの考えを示した。

(游凱翔、林巧璉、郝雪卿/編集:田中宏樹)

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