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空軍、真夜中の飛行訓練を再開 中国機の活動活発化に対応/台湾

2024/03/07 13:21

(台北中央社)空軍は5日、真夜中の実戦飛行訓練を再開すると発表した。パイロットの夜間作戦能力を強化し、隊員の戦術実行経験を高めるのが狙いだとしている。軍当局者は訓練再開について、中国軍が台湾周辺での活動を活発化させているのを背景に、空軍は広い視野で敵の情勢を判断するとの態度を守り、想定しうる敵の行動に対して関連の訓練を強化させていると説明した。

軍当局者によれば、真夜中の飛行訓練を実施するのは約10年ぶり。夜間訓練は騒音によって一般の人々の迷惑になる恐れがあるため、通常の夜間飛行訓練は夜9時までに終了する。真夜中の飛行訓練は午前0時をまたいで実施される。

元空軍副司令の張延廷氏は取材に対し、夜間飛行は方向を見失う可能性が高く、リスクも増加するため、何もなければ夜間飛行訓練は実施されないと指摘する。近年、中国の軍用機が台湾周辺で活動する頻度や機数が増加していることから、空軍は訓練を強化せざるを得なくなったとの見方を示した。

中国の軍事に詳しい淡江大学国際関係・戦略研究所の林穎佑助理教授(助教)は、台湾に対する中国の威嚇行動の形式が絶えず変わる中、国軍の訓練の方式も柔軟に調整し、対応する必要があると語る。今後、空軍の訓練や任務は増加する一方だとし、隊員や航空機の管理の重要性を強調した。

(游凱翔、呉書緯/編集:名切千絵)

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