「ゴールデン・メロディー・アワード」(金曲奨)は、賞レースの行方だけでなく、華やかなゲストやパフォーマンスも見どころ。レッドカーペットやパフォーマンスのハイライトを紹介する。
<パフォーマンス>
最も感動を呼んだのは、アーメイ(張恵妹)によるパフォーマンス。特別貢献賞を受賞したチャン・ユーシャン(張雨生)の楽曲を情感豊かに歌い上げた。その高い才能により1990年代の音楽シーンで活躍しながらも、交通事故により31歳の若さで逝去したユーシャン。ユーシャンは新人時代のアーメイのアルバム製作にも携わり、作詞作曲を手掛けた「Bad Boy」はミリオンセラーを記録。アーメイにとってユーシャンは恩師と呼べる存在である。アーメイが歌う中、スクリーンにはユーシャンの姿が映し出され、2人は時を越えて共演を果たした。アーメイはパフォーマンスの最後で感極まった様子で涙を拭い、ユーシャンをしのんだ。
中国語男性歌手にノミネートされていたヨガ・リン(林宥嘉)は、舞台・映像監督の周東彦とのコラボレーションで、金曲奨史上初となる3Dホログラムを採用したステージを披露。サンディー・チェン(陳珊[女尼])の「沒用的傘」の世界を表現した映像に合わせ、ヨガは表情豊かに感情を込めて楽曲を歌い上げ、ミュージカルさながらの完成度の高いパフォーマンスで観客を釘付けにした。特別ゲストとしてGLAYも出演。「the other end of the globe」と「誘惑」の2曲を披露した。「誘惑」ではメイデイのギター、モンスター(怪獣)とコラボし、会場を盛り上げた。(GLAYについては記事でも紹介:http://japan.cna.com.tw/search/201706250001.aspx?q=GLAY)
<レッドカーペット>今回は比較的シックな装いをしたゲストが多かった印象のレッドカーペット。その中でひときわ美しさを放っていたのがレイニー・ヤン(楊丞琳)。葉をデザインしたキラキラと光る素材があしらわれた白いロングドレスをまとい、上品な雰囲気を演出した。ヤン・ナイウェン(楊乃文)は、足がうっすらと透ける黒と緑のレースドレスでセクシーに決めた。ナイウェインは現在43歳。スタイルは衰え知らずで、今回登場した女性有名人の中で一番の細さだった。ジョイ・ヨン(容祖兒)はバレンチノの透けドレスで登場。インナーに肌色の下着をまとい、まるで何も身に着けていないかのような大胆な装いで、会場を驚かせた。
イケメン度ナンバーワンだったのは、ヒップホップ歌手のリー・インホン(李英宏、DJ Didilong)。ビビアンウエストウッドのベストに赤の模様の入ったシャツを合わせ、レトロながらも軽快な雰囲気を演出。スーツで登場する男性ゲストが多い中で、個性を見せつけた。現在音楽だけでなく、俳優としても注目されているクラウド・ルー(盧広仲)は、今回はトレードマークともいえる短パンを脱ぎ捨て、ダンディーなダブルスーツ姿を披露。いつもと異なる一面を見せた。
(名切千絵)