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台北飲食店の健康被害 保健相、人為的可能性排除せず/台湾

2024/03/28 13:00
取材に応じる薛瑞元衛生福利部長(右)
取材に応じる薛瑞元衛生福利部長(右)

(台北、台南中央社)台北市内の百貨店に入居する飲食店で食事した複数の客が相次いで健康被害を訴え、これまでに男性2人が死亡した問題。薛瑞元(せつずいげん)衛生福利部長(保健相)は28日、立法院(国会)で報道陣の取材に応じ、原因についてボンクレキン酸による食中毒の可能性が高いとし、何者かが毒成分を加えた可能性を排除しないと語った。

衛生福利部(保健省)によると、健康被害に関する通報は死亡した2人を含め14件あった。南部・台南市政府衛生局によれば、同市内の病院に入院している50代の女性は、21日午後に問題のレストランで食事し、夜になって目まいや下痢、嘔吐の症状が出た。25日に肝臓と腎臓機能に異常が認められたため入院し、26日午後に急性肝不全のため集中治療室に入った。意識ははっきりしているという。

薛氏は、専門家は患者の症状や状況などから総合的に判断し、微生物による食中毒ではないとの見方を示していると説明。食材自体が持つ毒成分または外部から添加された毒成分による可能性について調査を進めているとした。

また原因とされるボンクレキン酸については、患者の症状が似ているとしながらも、これまで台湾ではこれによる食中毒が発生していないとし、現在海外からサンプルを取り寄せていると語った。

(沈佩瑤、張栄祥/編集:齊藤啓介)

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