(台北中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の澎湖海巡隊は20日、中国船の進入を禁じている離島・澎湖周辺の「禁止水域」内に避難したのに乗じて操業していた中国の漁船7隻を退去させた。同署金馬澎分署は「回避せず、怯まず、断固として法執行する」との立場で国家の海域の安全を守り、海域の治安や漁業従事者の生計、作業の安全性を確保すると表明した。
澎湖周辺海域はここ数日、北東の季節風の影響で海象が悪化しており、澎湖海巡隊は20日、中国漁船の越境操業を防ぐため、多数の巡視船艇を出動させ任務に当たっていた。
澎湖の南の海域2カ所でそれぞれレーダー偵察を行っていた巡視船艇2隻が船名が表示されていなかったり、塗りつぶされていたりした複数の漁船を発見。一部は海上で操業したり、避難のために停泊していたりした。海の状態から安全性を考慮し、立ち入り検査は行えず、警告や放水砲、笛の吹鳴によって7隻を退去させたとしている。
(編集:名切千絵)