(花蓮中央社)3日に発生した東部地震の影響で閉鎖中の東部・花蓮県のタロコ(太魯閣)国家公園。「無期限で休園するのではないか」との憶測が広がる中、内政部(内務省)国家公園署タロコ国家公園管理処は16日、早ければ3カ月後にも、被害が小さかったエリアから段階的に一般開放を再開する見通しを示した。
タロコは、渓流によって削り出された断崖絶壁が続く景勝地。雄大な自然景観が楽しめ、台湾を代表する観光名所の一つとなっている。東部地震では落石や土砂崩れで園内を貫く省道台8線が寸断されるなど、深刻な被害が出た。
同公園管理処の林忠杉副処長は中央社の取材に対し、台8線沿線は大小の落石だらけになっており、損傷は非常に深刻だと説明。ハイキングコースの小錐麓歩道や砂卡礑歩道、燕子口、九曲洞、白楊歩道などはいずれも大きな被害に見舞われたという。
林氏は、段階的に復旧を進め、工事が完了した区域から順次開放していく方針を示した上で、早ければ3カ月後には被害が比較的小さかった長春祠や匯德歩道、崇德歩道から先に開放する見込みだと明らかにした。