(東京中央社)蒋万安(しょうばんあん)台北市長は訪日初日の15日、東京・永田町の自民党本部を訪れ、麻生太郎副総裁と会談した。両氏は漫画の話題で意気投合し、蒋氏は漫画「ONE PIECE」(ワンピース)の登場人物たちのように台湾と日本の関係が長く続いていくよう期待を寄せた。
蒋氏の訪日は、東京都が主催する「スシテック2024」の一環として都内で15~17日に開催される「シティ・リーダーズプログラム」への出席のため。同プログラムは世界各都市のリーダーを集めて開かれるもので、蒋氏は小池百合子東京都知事から招かれた。
蒋氏は麻生氏が昨年8月に訪台した際、ワンピースの主人公のルフィが一度も仲間を裏切ったことがないことに言及し、台日関係が末永く続くよう願う気持ちを示したことを念頭に、この日の面会ではワンピースのセリフになぞらえ、日本語で「俺たちは仲間だ」と発言。ルフィの仲間であるゾロの姿に扮した自身のコスプレ写真を麻生氏に見せ、日本との縁や友情が長く続くことを願うと述べた。
また、台北で毎年旧正月(春節)前後の期間に開かれる「台北国際コミック・アニメフェス」(台北国際動漫節)への参加を歓迎し、一緒にコスプレを楽しめたらと述べた。
麻生氏の地元が九州だとの話題になった際には、蒋氏は台北市がスタートアップの海外進出支援で福岡市との連携を強化する取り組みを始動させたことなどに触れ、麻生氏の後押しによって台北と福岡、日本のその他の都市の連携がより深く、具体的になるよう期待を示した。
麻生氏との面会前には、自民党青年局の鈴木貴子局長とも会談した。台北市が来月、青年局を立ち上げることを紹介し、今後、双方の青年局の交流がさらに密接になればと語った。