(台北中央社)安全保障政策に関する総統諮問機関、国家安全会議の諮問委員を務める黄曙光氏が、20日の頼清徳(らいせいとく)政権発足後も委員を続投することが分かった。14日に発表された新政権の人事案で明らかになった。黄氏は4月、蔡英文(さいえいぶん)総統に辞意を表明し、慰留されていた。
黄氏は総統府国産潜水艦プロジェクトチームの座長を兼任している。与党・民進党の関係者によれば、特定の人物がプロジェクトに関して名誉棄損(きそん)を謀り、黄氏個人やチームを攻撃したため、黄氏はチームやプロジェクトの円滑な進行のために一度は辞意を表明した。だが蔡氏と頼氏は、黄氏やチームに新政権への力添えをしてほしいとし、熱心に慰留したという。
消息筋によると、黄氏は今後も国産潜水艦プロジェクトの重要なポストを担うとみられる。