(屏東中央社)南部・屏東県で9日、日本に向けて輸出される同県産ピータン第1陣8万個の出発式が行われた。ピータンを出荷した浤良食品は今年3月、東京で開催された食品・飲料見本市「フーデックス・ジャパン」に同県政府と連携して出展し、「業務スーパー」を運営する神戸物産グループなどから注文を獲得した。
浤良食品の欧陵合総経理(社長)は出発式で、今回日本に出荷されるピータンの原料には、屏東産のアヒルの卵を使用していると説明。卵を産むアヒルは、飼育密度を下げて過ごしやすい環境で育てているとアピールした。また日本への輸出は年内に200万個に達する可能性があるとの見通しを示した。
同県はアヒルの卵の生産量で全国1位を誇る。出発式に参加した周春米(しゅうしゅんまい)県長は、浤良食品は同県で30年以上商売を営んでおり、大規模な食品加工工場を有していると言及。屏東の消費者からの支持を得ている他、欧米やシンガポールなどにも輸出しているとした上で、同県のアヒルの卵製品が世界各地に広まればと期待を寄せた。
今回出荷されたピータンは船で横浜港に運ばれ、2週間後には日本のスーパーの店頭に並ぶ見込み。