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台湾の大学、食品鮮度維持技術を開発 冷凍パインを風味そのまま日本に輸出へ

2024/04/18 14:21
電磁波による食品鮮度維持技術について説明する中興大の謝昌衛特別教授
電磁波による食品鮮度維持技術について説明する中興大の謝昌衛特別教授

(台北中央社)農業部(農業省)農糧署は17日、電磁波による食品鮮度維持技術を用いて加工した高級パイナップル「金鑽」を日本に輸出する計画を発表した。技術は中興大学(中部・台中市)の研究チームが開発したもので、カットおよび冷凍した状態で輸出する。食品加工業者によれば今年下半期にも輸出される見込みで、欧米への輸出も狙っている。

同部が金鑽パイナップルのPR記者会見で発表した。同部は中国が2021年3月に台湾からのパイナップルの輸入を禁止して以降、日本などの海外市場の開拓を進めている。今年のパイナップルの輸出量は2万トンに達すると見込んでいる。同部の統計によると昨年は約1万7千トンだった。同署はこれまでも、流通の全工程で冷蔵保存を徹底するよう業者を指導するなど、鮮度維持に力を入れてきた。

同大の謝昌衛特別教授は開発した技術について、日本にも関連する技術があるとした上で、比較すると解凍後に組織がより破壊されづらく、風味や食感を保つことができると説明した。

同技術で加工した金鑽パイナップルは、「ドミノ・ピザ」の台湾店舗の商品にも使用される。同署によれば台湾でドミノ・ピザを運営する達美楽披薩は1年間で少なくとも1000トンの金鑽パイナップルを使用する見通し。同社の担当者は、風味の向上やフードマイレージ(食料輸送距離)の減少を実現でき、ブランドが推進している2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の目標達成にも貢献できると述べた。

(楊淑閔/編集:田中宏樹)

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