(台北中央社)国家発展委員会の龔明鑫(きょうめいきん)主任委員(閣僚)は11、12両日、京都市で行われた台湾文化発信イベント「TAIWAN PLUS」に台湾の地方創生団体のメンバーを率いて参加した。同委員会が13日、報道資料で発表した。参加団体はブースを出展し、台湾が進める地方創生政策の成果を紹介した。
TAIWAN PLUSに出展したのは、北部・基隆市で国際芸術祭を開催する「星浜山共創工作室」や、南部・屏東県で地元産ビンロウジで染めた布製品を扱う「iStudio COLOR」など6団体。台湾各地の特色ある製品を販売したほか、出展者らの物語を通じて台湾文化の魅力を伝えた。
龔氏ら訪問団は12日までの日程で訪日。TAIWAN PLUSに参加した他、奈良県で麻織物の製造・販売や地域活性事業を行う中川政七商店など複数の企業を訪れ、互いの地方創生の経験や意見を交換した。
龔氏はTAIWAN PLUSでのあいさつで、台日の密接な協力の顕著な例として半導体分野を挙げ、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が今年2月に開所させた熊本工場は、台日が互いにとって最高の協力パートナーであることを証明したと言及。その上で「台湾の光」はTSMCだけではないとし、今回の訪問団を通じ、地方創生に取り組む若者たちもまた「台湾の光」であることを示したと述べた。