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「越屋根」残る日本時代の米倉庫 修復工事始まる/台湾

2024/05/04 19:02
修復工事が始まった日本統治時代建設の米倉庫(5月3日、彰化県)
修復工事が始まった日本統治時代建設の米倉庫(5月3日、彰化県)

(彰化中央社)中部・彰化県彰化市で3日、日本統治時代に建設された米倉庫「彰化振業農業倉庫」の修復工事が始まった。「越屋根」と呼ばれる換気用の二重屋根を持つのが特徴。同局は修復を通じて文化的ランドマークと観光スポットになることに期待を寄せている。

文化部(文化省)のデータベース「文化資産網」によれば、倉庫は1925(大正14)年に完成。彰化振業信用購買販売利用組合が運営し、戦後は彰化市農会(農協)が使用した。2016年に一部が解体されたが、彰化県政府文化局が急きょ県定古跡に登録し、解体を免れた部分を保存した。

この日同農会で行われた起工式に出席した王恵美(おうけいび)県長は、各方面の協力の下、新旧融合を目標に古跡を保存してきたと説明。すでに解体された部分には農業部(農業省)や農会が約3300万台湾元(約1億5600万円)を投じて新しい建物を建てるとし、農業の普及や教育に使用すると述べた。

修復工事を請け負う建築家の詹益寧さんは中央社の取材に、内部には換気ダクトが備えられており、煙突効果を利用して倉庫内の湿った暖かい空気を屋外に排出しようとしていたことが古い写真から分かるとし、倉庫の外観を特徴あるものにしていると語った。

文化局によれば2025年12月の完成を予定しているという。

(呉哲豪/編集:齊藤啓介)

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