台湾プロ野球・統一ライオンズのキャプテンで、昨年11月に台湾が初優勝した「プレミア12」でも代表キャプテンを務めた陳傑憲選手の自身初となる著書が13日に発売される。新刊発表会が12日に台北市内で行われ、陳選手が裏話を披露した。
代表監督の曽豪駒氏からキャプテン就任の依頼を受けた際、当初は「自分にはそんな器はない。統一でもキャプテンとして優勝に導けていない」とちゅうちょしたが、曽氏から「情熱や活気をチームに伝えてほしい」との言葉を受け、最終的にその使命を引き受けたと話した。
今や「キャプテン・台湾」(台湾隊長)として、野球ファンのみならず国民的知名度を誇る陳。統一では2019年にも1シーズン、キャプテンを務めた。だが同季は成績が伸び悩み、けがも負った。この時、林岳平監督(当時は二軍コーチ)から「キャプテンとして役に立っていない。自分のことだけでなく、チームに何ができるかを観察し、皆のために動ける存在でないといけない」と『耳の痛い言葉』を言われたことが、考えを改めるきっかけになったと明かした。
その上で、キャプテンという身分に特別な思いはなく、外からの評価も気にしていないと言及。「もし自分の存在がチームの助けになっているなら、それだけでうれしい」と語った。