太平洋に面する東部・台東県沖にこのほどジンベエザメが姿を現した。人間を怖がる様子もなく、プラスチック製いかだに近づいてくるため、釣り人たちから「かわいい」と称賛の声が上がった。
ジンベエザメは絶滅危惧種に指定されている。攻撃性が少なく、人懐っこいことで有名だという。
ジンベエザメを目撃したのは水産資源保護エリアの「富山漁業資源保育区」沖で筏釣りをしている同県の釣り人たち。釣りをしていたところ、急に水中から全長約5メートルのジンベエザメが姿を現し、筏に近づいてきたという。
「やってきたぞ!」との人々の叫び声には動揺せず、筏に寄ってきたため、傷つけないよう、釣り人たちは急いで釣り竿をしまう。そっと頭をなでなでしながら、「釣りしてるから、あっち行ってね」と声をかけたとか。
同県政府農業処の許家豪処長はメディアの取材に対し、野生動物に危害を加えることは禁じられているが「向こうからなでなでを要求してきた場合はこの限りではない」としながらも、リスクがあるため、注意が必要だと述べた。